「更新してください」と出るのに、更新できないサイトがある

「更新してください」と出るのに、更新できないサイトがある

WordPress の更新ができないとき、原因がサイトの中ではなく、サイトが載っている「土台」のほうにあることがあります。管理画面の1か所を見れば、自分で確かめられます。

土台が古いと、新しい WordPress は載らない

WordPress は、レンタルサーバーの上で動く PHP という仕組みと、文章や設定をしまっておくデータベースの上に載っています。WordPress が新しくなると、この土台のほうにも新しさが求められます。土台が古いままだと、更新の案内は出続けるのに更新が通らない、という状態になります。

こんな症状が出ます

  • 更新を押したのに、しばらくすると元の版に戻っている
  • 更新したら画面が真っ白になった
  • プラグインの画面に「お使いの環境では動きません」と出る
  • 更新の案内が何か月も消えない

確かめ方(3分)

管理画面の左メニューから ツール → サイトヘルス を開き、上にある 情報 タブに切り替えます。「サーバー」の欄に PHP の版、「データベース」の欄に MySQL または MariaDB の版が書いてあります。

PHP が 7 で始まる数字なら、もう古い部類です。8 で始まっていれば当面は困りません。データベースのほうは、古いままだと WordPress 本体の新しい版に上がれないことがあります。

数字の意味が分からなければ、その画面を写真に撮って、契約しているレンタルサーバーの窓口に「この環境で最新の WordPress は動きますか」と聞いてください。それで答えは返ってきます。

直すときの順番

PHP の版は、多くのレンタルサーバーで管理画面から自分で切り替えられます。ただし、切り替えたとたんに古いプラグインが動かなくなり、サイトが表示されなくなることがあります。順番を守ってください。

  1. バックアップを取る(戻せる状態を先に作る)
  2. PHP の版を上げる
  3. トップページ・問い合わせフォーム・買い物かごなど、動きのある場所を一通り開いて確認する
  4. おかしければ、すぐ元の版に戻す

データベースの版は自分では変えられないことが多く、サーバーの引っ越しが必要になる場合があります。ここは業者に相談する場面です。

放っておくと何が困るか

更新できない状態は、見つかった穴を塞げない状態と同じ意味です。攻撃は、古い版に残った既知の穴を狙って自動で回ってきます。「うちは小さいサイトだから狙われない」は通用しません。狙っているのは人ではなく機械で、住所録の順に片っ端から試しているだけです。

更新の案内が長く消えないサイトがあれば、まずサイトヘルスを開いてください。土台の話であれば、更新ボタンを何度押しても状況は変わりません。

赤尾 惟行

赤尾 惟行 (Koreyuki Akao)

Webエンジニア / Webコーダー

長野在住。元デザイン事務所Web担当。デザイナーさんの「ちょっと困った」を一緒に解決するWordPress制作者です。

Webエンジニア ◀︎ フリーランス ◀︎ デザイン会社 ◀︎ デイトラ ◀︎ 介護福祉士 ◀︎ 某焼肉チェーン店長

趣味:英語・音楽・コーディング