投稿者: adminHelp

  • ログイン名が外から見えているサイトがあります。対策プラグインでは塞がりません

    ログイン名が外から見えているサイトがあります。対策プラグインでは塞がりません

    ホームページには、持ち主からは見えないのに、外からは見えている情報があります。その代表が、管理画面に入るときのログイン名です。

    管理画面のどこにも「あなたの名前は外から見えています」とは出ません。サイトを普通に開いても分かりません。点検して初めて分かる種類のものです。

    見えていると、何が困るのか

    管理画面は、名前とパスワードの2つで守られています。名前が分かった時点で、守りは1つに減ります。あとはパスワードを片端から試すだけ、という作業になります。

    これは人がやるわけではありません。世界中のサイトを自動で回っているプログラムが、名前が取れたサイトから順に試していきます。狙われるほど有名でなくても関係なく、片端から回ってきます。

    「対策プラグインを入れているから大丈夫」とは限りません

    ここが一番の落とし穴です。ログイン対策のプラグインを入れていても、名前が出ていることがあります。

    プラグインが塞ぐのは、古くからある入口です。その後にホームページの仕組み自体へ追加された別の入口があり、そちらは別に塞ぐ必要があります。片方だけ塞いで、両方塞いだつもりになっている状態が起きます。

    実際に、点検で回った複数のサイトがこれに当たりました。対策プラグインは入っていて、それでも名前は見えていました。持ち主はいずれも「対策済み」だと思っていました。

    確かめ方をここに書かない理由

    この記事には、確かめる手順を書きません。同じ手順が、そのまま他人のサイトにも使えてしまうからです。

    持ち主であるあなたが知っておくべきなのは、確かめ方そのものではなく、これは頼めば分かるということのほうです。

    どう頼めばいいか

    サイトを管理している人に、次のように伝えてください。

    「ログイン名が外から見える状態になっていないか、確認してください」

    この一言で通じます。専門用語を挟む必要はありません。確認は数分で終わります。

    もし見えていた場合、塞ぐ作業もごく短時間です。ファイルを1つ置くだけで済み、サイトの見た目も動きも変わりません。費用の話をされるような規模の作業ではありません。

    あわせて、パスワードが短いままなら長いものに変えてください。塞ぐまでの間、守りは実質パスワードだけになります。

    同じ「外からは見えている」系統の話

    ログイン名に限った話ではありません。持ち主からは見えず、外からは見えるものは他にもあります。

    どれも、作業した人にとっては当たり前の点検項目です。逆に言えば、誰も点検していないサイトでは、何年でも残り続けます

    まとめ

    ホームページの穴には、持ち主が自分で気づけるものと、気づけないものがあります。ログイン名の露出は後者です。

    年に一度でいい、「外から見えてはいけないものが出ていないか」を誰かに見てもらってください。見てもらったことがないなら、今がその一度目です。

  • リニューアル前のホームページが、まだサーバーに残っていませんか

    リニューアル前のホームページが、まだサーバーに残っていませんか

    ホームページを作り直したあと、前のサイトがどこへ行ったか、ご存じでしょうか。

    消えていないことがあります。同じサーバーの別のフォルダに置かれたまま、今も動いている。珍しい話ではありません。

    なぜ残るのか

    作り直すとき、いきなり上書きすると、途中で表示が崩れたときに戻せません。だから前のサイトを別のフォルダへ退避してから、新しいサイトを置きます。無事に切り替わったら退避したほうを消す——はずが、消し忘れる。悪気があって残るのではなく、「あとで消そう」のあとが来ないだけです。

    残っていると、何が困るのか

    ふたつあります。

    ひとつは、更新が止まっていることです。今のサイトは新しく保っていても、古いほうは何年も前のまま。そこに穴が空いていれば、そこから入られます。そして多くの場合、古いサイトと今のサイトは同じサーバーの中にあります。片方から入られると、もう片方まで書き換えられることがあります。玄関に鍵をかけても、裏口が開けっぱなしなら同じです。

    もうひとつは、古い情報がお客さんに読まれることです。検索した人が古いページにたどり着けば、そこに載っているのは前の電話番号、前の営業時間、前の料金です。「問い合わせが来ない」と思っていた原因が、誰も見ていないはずのページだった、ということが起こります。

    確かめ方は3つ。どれも数分で終わります

    1. 検索窓に「site:」+自分のドメインと打つ
    たとえば site:example.com のように打つと、そのドメインで検索に載っているページが並びます。見覚えのないページ、作った覚えのないデザインのページが出てきたら、それが古いサイトです。

    2. アドレスの後ろにフォルダ名を足して開いてみる
    自分のサイトのアドレスの後ろに /old/ /bk/ /backup/ /old_site/、あるいは西暦(/2019/ など)を足して開きます。「見つかりません」と出れば問題なし。古いホームページが表示されたら、残っています。

    3. サーバーの管理画面で、フォルダの一覧を見る
    契約しているサーバーの管理画面には、ファイルを見る画面(ファイルマネージャーなどの名前)があります。今のサイトのフォルダのほかに、似たようなフォルダ一式が並んでいないかを見ます。名前と、最後に更新された日付を見れば、だいたい見当がつきます。

    見つけても、自分で消さないでください

    消すのは、確かめてからです。今のサイトが、古いフォルダの中の画像やファイルを読みに行っていることがあります。その状態で消すと、今のサイトから写真が消えます。

    早いのは、作った会社や保守を頼んでいる先に「このフォルダは今も必要ですか」と一言聞くことです。必要かどうかは、中を見れば数分で分かります。

    それでもすぐ手を打ちたいときは、消さずに「見られなくする」だけでも穴は塞がります。そのフォルダへのアクセスを止める設定があり、これは後から戻せます。消すのは戻せませんが、止めるのは戻せる。迷ったら、止めるほうを選んでください。

    退避したこと自体は、正しい手順でした

    前のサイトを残したのは、慎重な仕事の結果です。問題は残したことではなく、誰も見ていないまま何年も動き続けていることのほうです。

    年に一度、サーバーの中に何が置いてあるかを見る。それだけで防げます。今のサイトを何年か前に作り直したのなら、今日、上の3つのうちひとつだけでも試してみてください。

  • 口コミの返信は、書いた人ではなく、これから来る人が読んでいる

    口コミの返信は、書いた人ではなく、これから来る人が読んでいる

    Googleの地図に付いた口コミに、返信していますか。

    返信を読んでいるのは、書いた本人ではありません。これから行こうか迷っていて、地図を開いてスクロールしている人です。口コミの返信は、お礼ではなく、その人への説明です。

    星だけの人にも返す

    コメントがなく、星の数だけ付いている口コミがあります。これにも返します。

    迷っている人は、口コミそのものより「この店は反応するのか」を見ています。10件のうち3件しか返っていなければ、残り7件は無視されたように見えます。書いた人がどう思うかではなく、次に読む人にどう見えるかで決めます。

    使い回しの文はすぐ分かる

    「この度はご来店ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。」が10件並んでいると、読む人は返信そのものを読み飛ばします。同じ文が続いた時点で、そこに情報がないと分かるからです。

    一文でいいので、その口コミにしかない言葉を入れます。「雨の日にお越しいただいて」「〇〇をご注文でしたね」——これだけで、店の人が実際に読んでいることが伝わります。担当者の名前を出せる商売なら、返信者の名前を書くとさらに効きます。

    低い評価にこそ返す

    星1つや2つが付くと、返信をためらいます。でも、迷っている人がいちばん熟読するのはそこです。返っていない低評価は、書かれた内容がそのまま事実として残ります。

    返し方は3つだけ決めておきます。

    感情的にならない。言い返さず、事実の食い違いだけを静かに書く。

    できないことは、できないと書く。「今後改善します」で全部を引き受けると、次に同じ期待をした人がまた同じ星を付けます。

    期待とのずれが原因なら、返信より先に情報を直す。「思っていたより狭かった」「駐車場がないと思わなかった」は、写真と情報欄で防げるものです。返信は一人に届きますが、写真と情報欄はこれから来る全員に届きます。

    やってはいけないこと

    口コミと引き換えに何かを渡すのは違反です。「口コミを書いてくれた方にドリンク1杯」「お会計から5%引き」は、良かれと思ってやっている店がありますが、Googleのポリシーで禁止されています。知り合いに頼んで書いてもらうのも同じです。

    見つかったときに消えるのは口コミだけではありません。ビジネスプロフィールそのものが対象になります。積み上げた分がまとめて飛ぶので、割に合いません。

    QRコード付きの案内をレジに置くところまでは問題ありません。ただし置いただけでは書かれません。書いてもらえるのは、いい時間を過ごした人にその場で頼んだときだけです。

    そもそも返信欄が出てこないとき

    返信しようとしても操作画面が出ない場合、オーナー確認が済んでいません。Googleで自分の店名を検索して、「このビジネスのオーナーですか?」というリンクが出ていたら、まだ誰も確認していない状態です。

    この状態では、口コミに返信できないだけでなく、営業時間や住所を他人が編集して提出できます。写真も追加できません。まずここを済ませてください。ハガキか電話で確認コードが届きます。

    今日やること

    自分の店の口コミを開いて、返信が付いていないものを数えます。古いものから順でかまいません。1日3件ずつ返せば、たいていの店は1週間で追いつきます。

    そのあとは、新しい口コミが付いたら返す、だけです。増えるのは手間ではなく、迷っている人が読む材料のほうです。

  • ホームページを引っ越したら、メールが届かなくなった

    ホームページを引っ越したら、メールが届かなくなった

    ホームページを新しくしたり、サーバーを引っ越したりした翌日から、問い合わせメールが1通も来なくなる。これは珍しい事故ではなく、原因もだいたい決まっています。そしてほとんどの場合、引っ越しの前に防げます

    メールは「アドレスごと」ではなく「ドメインごと」に移る

    ここがいちばん誤解されるところです。

    メールの配達先は、info@あなたの会社.com のような1つ1つのアドレスに対して決まっているのではなく、「あなたの会社.com」という住所そのものに対して1つだけ決まっています。郵便でいえば、部屋ごとの表札ではなく、建物あての「転送届」が1枚あるようなものです。

    だから引っ越しでこの届けを書き換えると、そのドメインにぶら下がっている全部のアドレスが、同時に新しい行き先に変わります。1つだけ古いままにしておく、ということは、そのままでは起こりません。

    いちばん危ない返事

    制作会社から「使っているメールアドレスを教えてください」と聞かれたときに、こう答えてしまうことがあります。

    「このアドレスはもう使っていないので、対応は不要です」

    この「対応不要」を、多くの方は「今までどおり動いたままでいい」という意味で言っています。ところが受け取る側は「移さなくていい」と読みます。そして届けを書き換えた瞬間、その「対応不要」だったアドレスは、今までどおり動くのではなく、止まります

    やっかいなのは、止まったことに気づくまで時間がかかることです。ほとんど使っていないアドレスほど、誰も見ていません。半年前の取引先や、名刺や、古いチラシに載っているのはそのアドレスだったりします。

    引っ越しの前に、自分で確かめる3つ

    1. 使っているアドレスを、記憶ではなく一覧で数える

    「うちは info と代表の2つだけ」と思っていても、実際には請求用・予約用・スタッフ個人用と、忘れているものが出てきます。サーバーの管理画面にはメールアドレスの一覧があります。そこを開いて、画面に出ている数をそのまま数えてください。ログインの仕方が分からなければ、制作会社に「メールアドレスの一覧を見せてください」と頼めば済みます。

    思い出しながら数えると、必ず取りこぼします。道具があるのに記憶で数えない、というのがここの要点です。

    2. 「移さないアドレス」があるなら、その場で伝える

    古いままにしたいアドレスがあるなら、「使っていないので対応不要」ではなく、こう伝えてください。

    「このアドレスだけは、今までどおり受信できる状態のまま残してください」

    一部だけ古い場所に届け続ける設定は、実際にできます(分割配信といいます)。ただし頼まれなければ入れません。言葉の違いだけで、結果が「動き続ける」と「止まる」に分かれます。

    3. ドメインの有効期限と、自動更新の設定

    引っ越しの話とは別に、ここも一緒に見ておくと安全です。ドメインが切れると、ホームページもメールも同時に止まります。引っ越し作業そのものが無意味になるので、期限がいつで、自動更新が入っているか、支払いに使っているカードが失効していないかを先に確認してください。

    切り替えたあと、その日のうちに試すこと

    管理画面の「登録済み」という表示は、設定が保存されたことしか意味していません。実際に届くかどうかは別です。自分で1往復させて確かめてください。

    1. 受信——ご自身のスマホの個人アドレス(プライベートのGmailなど)から、会社の全部のアドレスに1通ずつ送る。全部届くか
    2. 送信——逆に、会社の各アドレスから個人アドレスへ1通ずつ送る。届くか
    3. 迷惑メール——届いた側で、受信トレイに入ったか、迷惑メールに落ちていないか

    3番を飛ばさないでください。「届いている」と「読まれている」は別です。迷惑メールに落ちていると、届いてはいるのに誰も気づきません。

    「送れる」ほうも、実は変わっている

    もうひとつ、あとから効いてくる話があります。

    いまのメールは、受け取る側が「このメールは本当にその会社から出ているか」を機械的に確かめています。確かめる材料は差出人の表示名ではなく、実際に送り出した場所です。

    つまり、メールソフトの差出人だけを会社のアドレスにしても、送信そのものを古いサーバーから出し続けていれば、受け取る側からは「名乗りと出どころが合わない」と見えます。すぐ迷惑メール行きになるわけではありませんが、だんだん届きにくくなる方向に効きます。

    ここは自分で判断しにくいところなので、引っ越しを頼むときに一言だけ聞いてください。

    「送信の設定も新しいほうに移りますか。差出人だけ変えて、送り出す場所が古いままになっていませんか」

    まとめ

    • メールの行き先はドメイン単位。1つ移せば全部移る
    • 「使っていないので対応不要」は、止めていいと読まれる。残したいなら「残してください」と言う
    • アドレスの数は記憶ではなく管理画面の一覧で数える
    • 切り替えた日に、全アドレスで受信と送信を1往復試す。迷惑メールも見る

    引っ越しそのものは、きちんとやれば止まらない作業です。止まるのはたいてい、聞かれた側と答えた側で「対応不要」の意味がずれたときです。

  • 使っていないプラグインは、止めるだけでは消えていない

    使っていないプラグインは、止めるだけでは消えていない

    ホームページの管理画面を開くと、使っていないプラグインが「停止中」のまま並んでいることがあります。止めてあるのだから問題ない、と思いがちですが、止めただけではファイルはサーバーに残ったままです。使わないと決めたものは、削除するところまでやってください。

    「停止」は電源を切っただけ

    プラグインの停止は、機能を動かさない状態にしただけで、プログラム本体は消えていません。家電でたとえるなら、コンセントを抜いただけで、物は部屋に置いたままという状態です。

    置いたままでも困らないように思えますが、そのプログラムに弱点が見つかったとき、置いてあること自体が入り口になる場合があります。プラグインの作りによっては、停止していてもファイルを直接呼び出せてしまうことがあるためです。すべてのプラグインがそうなるわけではありませんが、使っていないものを残す理由もありません。

    使っていないから、気づけない

    停止中のプラグインにも更新のお知らせは届きます。ただ、使っていないものの更新はどうしても後回しになり、そのまま何年も古いままになります。

    実際に多いのは、制作を頼んだときに一時的に入れたもの、以前のデザインで使っていたもの、試して合わなかったものです。誰かが意図して残したというより、消し忘れです。

    今日やる手順

    1. 先にバックアップを取る。取り方が分からない場合は、契約しているサーバー会社の管理画面に自動バックアップの機能があることが多い
    2. 管理画面の「プラグイン」を開き、上のほうにある「停止中」をクリックする
    3. 並んだものを見て、今後も使わないと判断できるものだけ「削除」を押す

    迷ったものは残してください。判断がつかないものを消すより、はっきり不要なものだけ消すほうが安全です。

    テーマも同じ

    デザインの土台にあたる「テーマ」も、使っていないものが何種類も入っていることがあります。「外観」から確認できます。

    ただし、テーマは全部消さないでください。今使っているものに加えて、標準で入っているテーマを1つだけ残しておきます。何か不具合が起きたとき、一時的にそちらへ切り替えて「デザインが原因かどうか」を切り分けられるからです。

    消す前に一度だけ考えること

    年に一度だけ使うもの(イベントや期間限定の予約など)が停止中に混ざっていることがあります。また、削除すると設定していた内容も一緒に消える場合があります。もう一度入れ直せば元どおりになるとは限りません。

    だから、消す対象は「もう使わないと言い切れるもの」に限ります。制作を誰かに頼んだサイトなら、消す前にその相手へ一覧を送って確認するのが確実です。

    まとめ

    止める、と、消す、は別の作業です。管理画面の「停止中」を開いて中身を見るところまでなら、5分もかかりません。まずは何が残っているかを見てみてください。

  • ホームページのバックアップは、どこにありますか

    ホームページのバックアップは、どこにありますか

    ホームページが壊れたとき、元に戻せるかどうかは、控え(バックアップ)があるかで決まります。そしてこの控えは、「あるはず」と思っていたら無かった、ということが珍しくありません。自分のサイトに控えがあるかどうかは、自分で確かめられます。

    「あるはず」が一番危ない

    制作会社に作ってもらったサイトでも、控えが自動で取られているとは限りません。控えを取る設定は、最初に誰かが入れて初めて動きます。作った人と今の管理者が違うサイトでは、この設定だけ抜け落ちていることがあります。壊れてから無いと分かるのが、いちばん高くつきます。

    確かめる場所は2つ

    1つ目は、レンタルサーバーです。契約しているサーバー会社のマイページにログインし、「バックアップ」というメニューを探してください。自動バックアップが「有効」になっているか、最後に取れた日付はいつかを見ます。主要なレンタルサーバーには、標準か申し込み制の自動バックアップが用意されています。

    2つ目は、WordPress の中です。管理画面のプラグイン一覧に、名前に「backup」と付くもの(UpdraftPlus、BackWPup など)があるかを見ます。あっても、最後に動いた日付が何か月も前なら、止まっているのと同じです。

    3分の確認手順

    1. サーバー会社のマイページに入り、バックアップの項目を探す
    2. 「有効」かどうかと、最後に取れた日付を見る
    3. WordPress の管理画面 → プラグインで、バックアップ系の名前と最終実行日を見る

    マイページのログインの仕方が分からないときは、契約時のメールに手がかりがあります。「アカウント設定完了」「サーバー契約」などの言葉でメールを検索してみてください。それでも分からなければ、管理を頼んでいる相手に「バックアップはどこに、どの周期で取っていますか」と聞くだけでも確かめられます。

    あった場合と、無かった場合

    控えがあった場合でも、戻す操作(復元)だけは自分で試さないでください。復元は今のサイトを丸ごと置き換える操作で、選ぶ日付を間違えると、最近の更新のほうが消えます。戻す作業は、分かる人と一緒にやる場面です。

    無かった場合は、サーバーの自動バックアップを有効にするのが最初の一手です。多くのサーバーで、管理画面の設定1つか無料の申し込みで始められます。

  • 地図に載せただけでは見つからない。効くのは名前ではなく3つの欄

    地図に載せただけでは見つからない。効くのは名前ではなく3つの欄

    Googleの地図に自分の店を載せたのに、検索しても出てこない。よくある話です。原因のほとんどは、登録したあとに空欄のまま放置されている場所にあります。

    先に結論を書きます。地図で見つけてもらえるかどうかは、店の名前では決まりません。効くのは「カテゴリ」「サービス項目」「説明文」の3つの欄です。ここを埋めるだけで、検索する人との接点が増えます。

    やってはいけないこと:名前にキーワードを足す

    順位を上げたい人がまずやりたくなるのが、店の名前をいじることです。「〇〇商店(長野・水道修理)」のような形。これは効かないどころか、危険です。

    Googleは公式のガイドラインで、ビジネス名に不要な情報を入れると「停止される場合があります」と書いています。停止対象になるのは、地域名・キーワード・キャッチフレーズ・営業時間・電話番号・URL・絵文字の多用です。

    名前に入れてよいのは、看板や請求書で実際に使っている屋号だけ。それ以外は足さない。名前でやろうとしていたことは、次の3つの欄でやります。

    1. カテゴリ — 検索との接点そのもの

    ここが一番効きます。「美容室」「そば屋」「リフォーム業者」といった業種の指定で、検索した言葉と店を結びつけている場所です。名前をいじるより、こちらのほうがずっと強い。

    主カテゴリはひとつだけ選べます。いちばん本業に近いものを選んでください。幅を持たせようとして曖昧なカテゴリを選ぶと、かえって誰にも当たらなくなります。

    副カテゴリは後から追加できます。主ほど効きませんが、接点は増えます。実際にやっている業務だけを足してください。やっていないものを並べても、来た人がすぐ帰るだけです。

    2. サービス項目 — 何をやる店かを個別に並べる

    提供している内容をひとつずつ登録できる欄です。「カット」「カラー」「着付け」のように、こまかく分けて並べます。

    ここは実績のあるものだけにしてください。できることを全部書きたくなりますが、経験のないものが混ざると、対応できない問い合わせが増えるだけです。

    3. 説明文 — 何屋で、誰を助けるか

    750文字まで書けます。ただし一覧に出るのは最初の250文字ほどなので、要点は前半に置いてください。

    書くのは、何をやっている店で、どこの誰の役に立つか。ここには検索されそうな言葉を自然に入れてかまいません(名前と違って、説明文は禁止されていません)。ただし言葉を詰め込んだ文章は人が読んで気持ち悪いので、普通の日本語で書くのがいちばんです。

    自分のところで実際にやってみています

    人に勧める前に自分でやる、という順序でやっています。当サイトの運営元も、2026年8月11日にGoogleビジネスプロフィールを登録しました。設定はこうです。

    • 店舗を持たない形で登録(自宅の住所は地図に出ません
    • 対応する地域だけを指定
    • 電話番号は空欄(載せるかどうかは後で決める)
    • 登録時に出てくる広告や有料サービスの勧誘は全部スキップ

    登録した時点の数字も記録してあります。直近28日で、サイトを見た人は9人、検索から来た人はほぼゼロ、地図からの流入はゼロ(プロフィール自体が無かったので当然です)。

    30日後の9月10日に、同じ数字を測り直します。増えたのか、変わらなかったのか、そのまま書きます。うまくいかなかった場合もそう書きます。

    今日やること

    すでに地図に登録してあるなら、管理画面を開いて3つの欄を見てください。

    1. カテゴリは本業に合っているか(登録時に適当に選んだままになっていませんか)
    2. サービス項目は空欄になっていないか
    3. 説明文の最初の3行で、何屋か伝わるか

    3つとも無料で、今日中に直せます。名前をいじるより、こちらが先です。

  • バックアップが溜まって、いつかサイトが止まる

    バックアップが溜まって、いつかサイトが止まる

    バックアップを取る仕組みを入れたまま何年か経つと、サーバーの容量をバックアップだけで使い切ることがあります。安全のために入れたものが、サイトを止める側に回ります。

    点検で実際に見たこと

    サイトの点検で回った先で、バックアップが16本、あわせて22GB残っていました。そのサーバーが使っていた25GBのうち、ほとんどがこれです。要る分だけ残して整理したら1.7GBになりました。別の先でも4.6GBが145MBになりました。

    どちらも誰かが間違えたわけではありません。バックアップの仕組みが正しく動き続けて、毎週きちんと作り、そして誰も消していなかっただけです。

    容量がいっぱいになると何が起きるか

    出方はサーバーによって違いますが、よくあるのは次のようなことです。

    • 記事を書いても保存できない、画像を上げられない
    • 問い合わせの記録が残らない
    • プラグインや本体の更新が途中で止まる
    • 同じ契約でメールを使っていると、メールも受け取れなくなる

    厄介なのは、画面に「容量がいっぱいです」と出るとは限らないことです。ただ保存に失敗する、ただ画像が上がらない、という形で出ます。原因を探しても、バックアップにはなかなか行き着きません。

    なぜ気づけないのか

    バックアップの仕組みは、うまくいっている間は何も言ってきません。エラーも出さず、毎週黙って1本ずつ増やしていきます。作った人がサイトから離れると、増え続けていることを見る人がいなくなります。

    入れたときには「取る手順」を決めます。決め忘れるのは「捨てる手順」のほうです。

    自分で確かめる3つ

    管理画面から見られます。専門の知識は要りません。

    • 何本残っているか — 管理画面の左側に、バックアップの仕組みの名前(BackWPup、All-in-One WP Migration、UpdraftPlus など)があれば開きます。一覧に何本並んでいるか、いちばん古いものはいつかを見てください。
    • 残す数の設定 — 同じ画面のどこかに、いくつまで残すかの項目があります。ここが空欄や大きい数だと、際限なく増えます。
    • サーバーの使用量 — 契約しているサーバーの管理画面にログインすると、使っている容量と上限が出ています。上限に近いなら、まずここが原因だと疑ってください。

    どう直すか

    残す本数を決めます。週に1回作るなら3〜4本もあれば足ります。古いものを何十本も持っていても、戻す先はたいてい直近です。

    そのうえで、保存先をサイトの外に移せるならそのほうが安全です。多くの仕組みは、外部の保管サービスへ送る設定を持っています。サーバーの容量を食わず、サーバーごと壊れたときにも残ります。

    消す前に、いちばん新しい1本を手元に落としておいてください。整理のつもりで全部消してしまうと、いざというときに戻すものがありません。

    置き場所の話も一緒に

    保存先がサイトの公開されている場所のままだと、容量とは別に、URLを直接指定して誰でも落とせてしまうことがあります。こちらは置き忘れのバックアップで書きました。本数を見るついでに、置き場所も一度見ておくと確実です。

    まとめ

    バックアップは、取るところまでは仕組みが自動でやってくれます。捨てるところは自動になっていないことが多く、そこが決まっていないと容量として溜まり続けます。

    いま5分あれば、何本残っているかだけでも見ておいてください。増え続けているサイトは、止まる日が来るまで何も言ってきません。

  • Googleの地図に自分の店を載せる。無料で、住所を出さずに

    Googleの地図に自分の店を載せる。無料で、住所を出さずに

    Googleの地図に自分の商売が出ていないなら、無料で載せられます。店舗を構えていなくても、自宅の住所を公開しなくてもできます。入力は15分ほどで、あとは本人確認を待つだけです。

    サイトを検索で上げるより、先に効くことがある

    「長野 そば」のように地域と業種で検索すると、記事の一覧より上に地図が出ます。ここは通常の検索結果とは別の枠で、載るための条件も別です。サイトを育てて検索順位を上げるには時間がかかりますが、地図の枠は登録した時点で土俵に乗ります。近くにいる人がいま探している場面では、この差が大きく出ます。

    登録するのは無料の仕組み

    Googleビジネスプロフィールといいます。business.google.com から、お使いのGoogleアカウントで始められます。飲食店や美容室のためのものだと思われがちですが、出張・訪問・オンラインで仕事をしている人も登録できます。

    住所を出さずに登録する

    途中で「店舗やオフィスを構えていますか」と聞かれます。ここで「いいえ」を選ぶと、住所は公開されません。代わりに「サービス提供地域」を入力する画面になります。長野市、といった書き方です。自宅で仕事をしている人がつまずくのはここで、うっかり「はい」を選ぶと自宅の住所が地図に出ます。

    提供地域は広げすぎないほうが噛み合います。県全体より、市とその近隣くらいから始めてください。あとから広げられます。

    名前にキーワードを足さない

    「◯◯商店(長野・格安)」のように、屋号に地域名や売り文句を足したくなります。これは規約違反で、プロフィールが停止されることがあります。Googleの公式ガイドラインは、ビジネス名に不要な情報を含めることはできないと明記しています。地域名・キーワード・キャッチフレーズ・営業時間・電話番号・URLが対象です。

    使えるのは、看板や請求書で実際に使っている名前だけです。停止されると復旧の手間がかかり、繰り返すと検索に出にくくなると言われています。ここは我慢するところです。

    順位は名前では決まらない

    決めているのは、探している人との距離、情報がどれだけ埋まっているか、口コミ、そしてカテゴリです。名前でやろうとしていたことは、次の3つでやります。

    • カテゴリ — 検索との接点になる部分。主カテゴリのほかに副カテゴリも選べる
    • サービス項目 — 提供している内容を個別に並べられる
    • 説明文 — 何屋で、誰を助けるのかを自分の言葉で書く

    名前の一行に詰め込むより、こちらのほうが枠が広く、規約にも触れません。

    すぐには公開されない

    登録の最後に本人確認があります。店舗を持たない場合は、ハガキの郵送か、スマホで仕事の様子を撮る動画での確認になります。これが終わるまでプロフィールは表に出ません。数日から数週間かかることがあるので、忙しくなる時期の前に済ませておくのが無難です。

    まず何をするか

    始める前に、自分の商売を表す言葉を1つ決めておいてください。カテゴリは入力すると候補が出るので、そこから選びます。ここが後の全部に効きます。あとは「店舗やオフィスを構えていますか」で「いいえ」を選ぶこと。この2つを押さえておけば、残りは画面の指示どおりで終わります。

  • 「更新してください」と出るのに、更新できないサイトがある

    「更新してください」と出るのに、更新できないサイトがある

    WordPress の更新ができないとき、原因がサイトの中ではなく、サイトが載っている「土台」のほうにあることがあります。管理画面の1か所を見れば、自分で確かめられます。

    土台が古いと、新しい WordPress は載らない

    WordPress は、レンタルサーバーの上で動く PHP という仕組みと、文章や設定をしまっておくデータベースの上に載っています。WordPress が新しくなると、この土台のほうにも新しさが求められます。土台が古いままだと、更新の案内は出続けるのに更新が通らない、という状態になります。

    こんな症状が出ます

    • 更新を押したのに、しばらくすると元の版に戻っている
    • 更新したら画面が真っ白になった
    • プラグインの画面に「お使いの環境では動きません」と出る
    • 更新の案内が何か月も消えない

    確かめ方(3分)

    管理画面の左メニューから ツール → サイトヘルス を開き、上にある 情報 タブに切り替えます。「サーバー」の欄に PHP の版、「データベース」の欄に MySQL または MariaDB の版が書いてあります。

    PHP が 7 で始まる数字なら、もう古い部類です。8 で始まっていれば当面は困りません。データベースのほうは、古いままだと WordPress 本体の新しい版に上がれないことがあります。

    数字の意味が分からなければ、その画面を写真に撮って、契約しているレンタルサーバーの窓口に「この環境で最新の WordPress は動きますか」と聞いてください。それで答えは返ってきます。

    直すときの順番

    PHP の版は、多くのレンタルサーバーで管理画面から自分で切り替えられます。ただし、切り替えたとたんに古いプラグインが動かなくなり、サイトが表示されなくなることがあります。順番を守ってください。

    1. バックアップを取る(戻せる状態を先に作る)
    2. PHP の版を上げる
    3. トップページ・問い合わせフォーム・買い物かごなど、動きのある場所を一通り開いて確認する
    4. おかしければ、すぐ元の版に戻す

    データベースの版は自分では変えられないことが多く、サーバーの引っ越しが必要になる場合があります。ここは業者に相談する場面です。

    放っておくと何が困るか

    更新できない状態は、見つかった穴を塞げない状態と同じ意味です。攻撃は、古い版に残った既知の穴を狙って自動で回ってきます。「うちは小さいサイトだから狙われない」は通用しません。狙っているのは人ではなく機械で、住所録の順に片っ端から試しているだけです。

    更新の案内が長く消えないサイトがあれば、まずサイトヘルスを開いてください。土台の話であれば、更新ボタンを何度押しても状況は変わりません。