ホームページを作り直したあと、前のサイトがどこへ行ったか、ご存じでしょうか。
消えていないことがあります。同じサーバーの別のフォルダに置かれたまま、今も動いている。珍しい話ではありません。
なぜ残るのか
作り直すとき、いきなり上書きすると、途中で表示が崩れたときに戻せません。だから前のサイトを別のフォルダへ退避してから、新しいサイトを置きます。無事に切り替わったら退避したほうを消す——はずが、消し忘れる。悪気があって残るのではなく、「あとで消そう」のあとが来ないだけです。
残っていると、何が困るのか
ふたつあります。
ひとつは、更新が止まっていることです。今のサイトは新しく保っていても、古いほうは何年も前のまま。そこに穴が空いていれば、そこから入られます。そして多くの場合、古いサイトと今のサイトは同じサーバーの中にあります。片方から入られると、もう片方まで書き換えられることがあります。玄関に鍵をかけても、裏口が開けっぱなしなら同じです。
もうひとつは、古い情報がお客さんに読まれることです。検索した人が古いページにたどり着けば、そこに載っているのは前の電話番号、前の営業時間、前の料金です。「問い合わせが来ない」と思っていた原因が、誰も見ていないはずのページだった、ということが起こります。
確かめ方は3つ。どれも数分で終わります
1. 検索窓に「site:」+自分のドメインと打つ
たとえば site:example.com のように打つと、そのドメインで検索に載っているページが並びます。見覚えのないページ、作った覚えのないデザインのページが出てきたら、それが古いサイトです。
2. アドレスの後ろにフォルダ名を足して開いてみる
自分のサイトのアドレスの後ろに /old/ /bk/ /backup/ /old_site/、あるいは西暦(/2019/ など)を足して開きます。「見つかりません」と出れば問題なし。古いホームページが表示されたら、残っています。
3. サーバーの管理画面で、フォルダの一覧を見る
契約しているサーバーの管理画面には、ファイルを見る画面(ファイルマネージャーなどの名前)があります。今のサイトのフォルダのほかに、似たようなフォルダ一式が並んでいないかを見ます。名前と、最後に更新された日付を見れば、だいたい見当がつきます。
見つけても、自分で消さないでください
消すのは、確かめてからです。今のサイトが、古いフォルダの中の画像やファイルを読みに行っていることがあります。その状態で消すと、今のサイトから写真が消えます。
早いのは、作った会社や保守を頼んでいる先に「このフォルダは今も必要ですか」と一言聞くことです。必要かどうかは、中を見れば数分で分かります。
それでもすぐ手を打ちたいときは、消さずに「見られなくする」だけでも穴は塞がります。そのフォルダへのアクセスを止める設定があり、これは後から戻せます。消すのは戻せませんが、止めるのは戻せる。迷ったら、止めるほうを選んでください。
退避したこと自体は、正しい手順でした
前のサイトを残したのは、慎重な仕事の結果です。問題は残したことではなく、誰も見ていないまま何年も動き続けていることのほうです。
年に一度、サーバーの中に何が置いてあるかを見る。それだけで防げます。今のサイトを何年か前に作り直したのなら、今日、上の3つのうちひとつだけでも試してみてください。

