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  • 使っていないプラグインは、止めるだけでは消えていない

    使っていないプラグインは、止めるだけでは消えていない

    ホームページの管理画面を開くと、使っていないプラグインが「停止中」のまま並んでいることがあります。止めてあるのだから問題ない、と思いがちですが、止めただけではファイルはサーバーに残ったままです。使わないと決めたものは、削除するところまでやってください。

    「停止」は電源を切っただけ

    プラグインの停止は、機能を動かさない状態にしただけで、プログラム本体は消えていません。家電でたとえるなら、コンセントを抜いただけで、物は部屋に置いたままという状態です。

    置いたままでも困らないように思えますが、そのプログラムに弱点が見つかったとき、置いてあること自体が入り口になる場合があります。プラグインの作りによっては、停止していてもファイルを直接呼び出せてしまうことがあるためです。すべてのプラグインがそうなるわけではありませんが、使っていないものを残す理由もありません。

    使っていないから、気づけない

    停止中のプラグインにも更新のお知らせは届きます。ただ、使っていないものの更新はどうしても後回しになり、そのまま何年も古いままになります。

    実際に多いのは、制作を頼んだときに一時的に入れたもの、以前のデザインで使っていたもの、試して合わなかったものです。誰かが意図して残したというより、消し忘れです。

    今日やる手順

    1. 先にバックアップを取る。取り方が分からない場合は、契約しているサーバー会社の管理画面に自動バックアップの機能があることが多い
    2. 管理画面の「プラグイン」を開き、上のほうにある「停止中」をクリックする
    3. 並んだものを見て、今後も使わないと判断できるものだけ「削除」を押す

    迷ったものは残してください。判断がつかないものを消すより、はっきり不要なものだけ消すほうが安全です。

    テーマも同じ

    デザインの土台にあたる「テーマ」も、使っていないものが何種類も入っていることがあります。「外観」から確認できます。

    ただし、テーマは全部消さないでください。今使っているものに加えて、標準で入っているテーマを1つだけ残しておきます。何か不具合が起きたとき、一時的にそちらへ切り替えて「デザインが原因かどうか」を切り分けられるからです。

    消す前に一度だけ考えること

    年に一度だけ使うもの(イベントや期間限定の予約など)が停止中に混ざっていることがあります。また、削除すると設定していた内容も一緒に消える場合があります。もう一度入れ直せば元どおりになるとは限りません。

    だから、消す対象は「もう使わないと言い切れるもの」に限ります。制作を誰かに頼んだサイトなら、消す前にその相手へ一覧を送って確認するのが確実です。

    まとめ

    止める、と、消す、は別の作業です。管理画面の「停止中」を開いて中身を見るところまでなら、5分もかかりません。まずは何が残っているかを見てみてください。

  • ホームページのバックアップは、どこにありますか

    ホームページのバックアップは、どこにありますか

    ホームページが壊れたとき、元に戻せるかどうかは、控え(バックアップ)があるかで決まります。そしてこの控えは、「あるはず」と思っていたら無かった、ということが珍しくありません。自分のサイトに控えがあるかどうかは、自分で確かめられます。

    「あるはず」が一番危ない

    制作会社に作ってもらったサイトでも、控えが自動で取られているとは限りません。控えを取る設定は、最初に誰かが入れて初めて動きます。作った人と今の管理者が違うサイトでは、この設定だけ抜け落ちていることがあります。壊れてから無いと分かるのが、いちばん高くつきます。

    確かめる場所は2つ

    1つ目は、レンタルサーバーです。契約しているサーバー会社のマイページにログインし、「バックアップ」というメニューを探してください。自動バックアップが「有効」になっているか、最後に取れた日付はいつかを見ます。主要なレンタルサーバーには、標準か申し込み制の自動バックアップが用意されています。

    2つ目は、WordPress の中です。管理画面のプラグイン一覧に、名前に「backup」と付くもの(UpdraftPlus、BackWPup など)があるかを見ます。あっても、最後に動いた日付が何か月も前なら、止まっているのと同じです。

    3分の確認手順

    1. サーバー会社のマイページに入り、バックアップの項目を探す
    2. 「有効」かどうかと、最後に取れた日付を見る
    3. WordPress の管理画面 → プラグインで、バックアップ系の名前と最終実行日を見る

    マイページのログインの仕方が分からないときは、契約時のメールに手がかりがあります。「アカウント設定完了」「サーバー契約」などの言葉でメールを検索してみてください。それでも分からなければ、管理を頼んでいる相手に「バックアップはどこに、どの周期で取っていますか」と聞くだけでも確かめられます。

    あった場合と、無かった場合

    控えがあった場合でも、戻す操作(復元)だけは自分で試さないでください。復元は今のサイトを丸ごと置き換える操作で、選ぶ日付を間違えると、最近の更新のほうが消えます。戻す作業は、分かる人と一緒にやる場面です。

    無かった場合は、サーバーの自動バックアップを有効にするのが最初の一手です。多くのサーバーで、管理画面の設定1つか無料の申し込みで始められます。

  • 地図に載せただけでは見つからない。効くのは名前ではなく3つの欄

    地図に載せただけでは見つからない。効くのは名前ではなく3つの欄

    Googleの地図に自分の店を載せたのに、検索しても出てこない。よくある話です。原因のほとんどは、登録したあとに空欄のまま放置されている場所にあります。

    先に結論を書きます。地図で見つけてもらえるかどうかは、店の名前では決まりません。効くのは「カテゴリ」「サービス項目」「説明文」の3つの欄です。ここを埋めるだけで、検索する人との接点が増えます。

    やってはいけないこと:名前にキーワードを足す

    順位を上げたい人がまずやりたくなるのが、店の名前をいじることです。「〇〇商店(長野・水道修理)」のような形。これは効かないどころか、危険です。

    Googleは公式のガイドラインで、ビジネス名に不要な情報を入れると「停止される場合があります」と書いています。停止対象になるのは、地域名・キーワード・キャッチフレーズ・営業時間・電話番号・URL・絵文字の多用です。

    名前に入れてよいのは、看板や請求書で実際に使っている屋号だけ。それ以外は足さない。名前でやろうとしていたことは、次の3つの欄でやります。

    1. カテゴリ — 検索との接点そのもの

    ここが一番効きます。「美容室」「そば屋」「リフォーム業者」といった業種の指定で、検索した言葉と店を結びつけている場所です。名前をいじるより、こちらのほうがずっと強い。

    主カテゴリはひとつだけ選べます。いちばん本業に近いものを選んでください。幅を持たせようとして曖昧なカテゴリを選ぶと、かえって誰にも当たらなくなります。

    副カテゴリは後から追加できます。主ほど効きませんが、接点は増えます。実際にやっている業務だけを足してください。やっていないものを並べても、来た人がすぐ帰るだけです。

    2. サービス項目 — 何をやる店かを個別に並べる

    提供している内容をひとつずつ登録できる欄です。「カット」「カラー」「着付け」のように、こまかく分けて並べます。

    ここは実績のあるものだけにしてください。できることを全部書きたくなりますが、経験のないものが混ざると、対応できない問い合わせが増えるだけです。

    3. 説明文 — 何屋で、誰を助けるか

    750文字まで書けます。ただし一覧に出るのは最初の250文字ほどなので、要点は前半に置いてください。

    書くのは、何をやっている店で、どこの誰の役に立つか。ここには検索されそうな言葉を自然に入れてかまいません(名前と違って、説明文は禁止されていません)。ただし言葉を詰め込んだ文章は人が読んで気持ち悪いので、普通の日本語で書くのがいちばんです。

    自分のところで実際にやってみています

    人に勧める前に自分でやる、という順序でやっています。当サイトの運営元も、2026年8月11日にGoogleビジネスプロフィールを登録しました。設定はこうです。

    • 店舗を持たない形で登録(自宅の住所は地図に出ません
    • 対応する地域だけを指定
    • 電話番号は空欄(載せるかどうかは後で決める)
    • 登録時に出てくる広告や有料サービスの勧誘は全部スキップ

    登録した時点の数字も記録してあります。直近28日で、サイトを見た人は9人、検索から来た人はほぼゼロ、地図からの流入はゼロ(プロフィール自体が無かったので当然です)。

    30日後の9月10日に、同じ数字を測り直します。増えたのか、変わらなかったのか、そのまま書きます。うまくいかなかった場合もそう書きます。

    今日やること

    すでに地図に登録してあるなら、管理画面を開いて3つの欄を見てください。

    1. カテゴリは本業に合っているか(登録時に適当に選んだままになっていませんか)
    2. サービス項目は空欄になっていないか
    3. 説明文の最初の3行で、何屋か伝わるか

    3つとも無料で、今日中に直せます。名前をいじるより、こちらが先です。

  • バックアップが溜まって、いつかサイトが止まる

    バックアップが溜まって、いつかサイトが止まる

    バックアップを取る仕組みを入れたまま何年か経つと、サーバーの容量をバックアップだけで使い切ることがあります。安全のために入れたものが、サイトを止める側に回ります。

    点検で実際に見たこと

    サイトの点検で回った先で、バックアップが16本、あわせて22GB残っていました。そのサーバーが使っていた25GBのうち、ほとんどがこれです。要る分だけ残して整理したら1.7GBになりました。別の先でも4.6GBが145MBになりました。

    どちらも誰かが間違えたわけではありません。バックアップの仕組みが正しく動き続けて、毎週きちんと作り、そして誰も消していなかっただけです。

    容量がいっぱいになると何が起きるか

    出方はサーバーによって違いますが、よくあるのは次のようなことです。

    • 記事を書いても保存できない、画像を上げられない
    • 問い合わせの記録が残らない
    • プラグインや本体の更新が途中で止まる
    • 同じ契約でメールを使っていると、メールも受け取れなくなる

    厄介なのは、画面に「容量がいっぱいです」と出るとは限らないことです。ただ保存に失敗する、ただ画像が上がらない、という形で出ます。原因を探しても、バックアップにはなかなか行き着きません。

    なぜ気づけないのか

    バックアップの仕組みは、うまくいっている間は何も言ってきません。エラーも出さず、毎週黙って1本ずつ増やしていきます。作った人がサイトから離れると、増え続けていることを見る人がいなくなります。

    入れたときには「取る手順」を決めます。決め忘れるのは「捨てる手順」のほうです。

    自分で確かめる3つ

    管理画面から見られます。専門の知識は要りません。

    • 何本残っているか — 管理画面の左側に、バックアップの仕組みの名前(BackWPup、All-in-One WP Migration、UpdraftPlus など)があれば開きます。一覧に何本並んでいるか、いちばん古いものはいつかを見てください。
    • 残す数の設定 — 同じ画面のどこかに、いくつまで残すかの項目があります。ここが空欄や大きい数だと、際限なく増えます。
    • サーバーの使用量 — 契約しているサーバーの管理画面にログインすると、使っている容量と上限が出ています。上限に近いなら、まずここが原因だと疑ってください。

    どう直すか

    残す本数を決めます。週に1回作るなら3〜4本もあれば足ります。古いものを何十本も持っていても、戻す先はたいてい直近です。

    そのうえで、保存先をサイトの外に移せるならそのほうが安全です。多くの仕組みは、外部の保管サービスへ送る設定を持っています。サーバーの容量を食わず、サーバーごと壊れたときにも残ります。

    消す前に、いちばん新しい1本を手元に落としておいてください。整理のつもりで全部消してしまうと、いざというときに戻すものがありません。

    置き場所の話も一緒に

    保存先がサイトの公開されている場所のままだと、容量とは別に、URLを直接指定して誰でも落とせてしまうことがあります。こちらは置き忘れのバックアップで書きました。本数を見るついでに、置き場所も一度見ておくと確実です。

    まとめ

    バックアップは、取るところまでは仕組みが自動でやってくれます。捨てるところは自動になっていないことが多く、そこが決まっていないと容量として溜まり続けます。

    いま5分あれば、何本残っているかだけでも見ておいてください。増え続けているサイトは、止まる日が来るまで何も言ってきません。

  • Googleの地図に自分の店を載せる。無料で、住所を出さずに

    Googleの地図に自分の店を載せる。無料で、住所を出さずに

    Googleの地図に自分の商売が出ていないなら、無料で載せられます。店舗を構えていなくても、自宅の住所を公開しなくてもできます。入力は15分ほどで、あとは本人確認を待つだけです。

    サイトを検索で上げるより、先に効くことがある

    「長野 そば」のように地域と業種で検索すると、記事の一覧より上に地図が出ます。ここは通常の検索結果とは別の枠で、載るための条件も別です。サイトを育てて検索順位を上げるには時間がかかりますが、地図の枠は登録した時点で土俵に乗ります。近くにいる人がいま探している場面では、この差が大きく出ます。

    登録するのは無料の仕組み

    Googleビジネスプロフィールといいます。business.google.com から、お使いのGoogleアカウントで始められます。飲食店や美容室のためのものだと思われがちですが、出張・訪問・オンラインで仕事をしている人も登録できます。

    住所を出さずに登録する

    途中で「店舗やオフィスを構えていますか」と聞かれます。ここで「いいえ」を選ぶと、住所は公開されません。代わりに「サービス提供地域」を入力する画面になります。長野市、といった書き方です。自宅で仕事をしている人がつまずくのはここで、うっかり「はい」を選ぶと自宅の住所が地図に出ます。

    提供地域は広げすぎないほうが噛み合います。県全体より、市とその近隣くらいから始めてください。あとから広げられます。

    名前にキーワードを足さない

    「◯◯商店(長野・格安)」のように、屋号に地域名や売り文句を足したくなります。これは規約違反で、プロフィールが停止されることがあります。Googleの公式ガイドラインは、ビジネス名に不要な情報を含めることはできないと明記しています。地域名・キーワード・キャッチフレーズ・営業時間・電話番号・URLが対象です。

    使えるのは、看板や請求書で実際に使っている名前だけです。停止されると復旧の手間がかかり、繰り返すと検索に出にくくなると言われています。ここは我慢するところです。

    順位は名前では決まらない

    決めているのは、探している人との距離、情報がどれだけ埋まっているか、口コミ、そしてカテゴリです。名前でやろうとしていたことは、次の3つでやります。

    • カテゴリ — 検索との接点になる部分。主カテゴリのほかに副カテゴリも選べる
    • サービス項目 — 提供している内容を個別に並べられる
    • 説明文 — 何屋で、誰を助けるのかを自分の言葉で書く

    名前の一行に詰め込むより、こちらのほうが枠が広く、規約にも触れません。

    すぐには公開されない

    登録の最後に本人確認があります。店舗を持たない場合は、ハガキの郵送か、スマホで仕事の様子を撮る動画での確認になります。これが終わるまでプロフィールは表に出ません。数日から数週間かかることがあるので、忙しくなる時期の前に済ませておくのが無難です。

    まず何をするか

    始める前に、自分の商売を表す言葉を1つ決めておいてください。カテゴリは入力すると候補が出るので、そこから選びます。ここが後の全部に効きます。あとは「店舗やオフィスを構えていますか」で「いいえ」を選ぶこと。この2つを押さえておけば、残りは画面の指示どおりで終わります。

  • 「更新してください」と出るのに、更新できないサイトがある

    「更新してください」と出るのに、更新できないサイトがある

    WordPress の更新ができないとき、原因がサイトの中ではなく、サイトが載っている「土台」のほうにあることがあります。管理画面の1か所を見れば、自分で確かめられます。

    土台が古いと、新しい WordPress は載らない

    WordPress は、レンタルサーバーの上で動く PHP という仕組みと、文章や設定をしまっておくデータベースの上に載っています。WordPress が新しくなると、この土台のほうにも新しさが求められます。土台が古いままだと、更新の案内は出続けるのに更新が通らない、という状態になります。

    こんな症状が出ます

    • 更新を押したのに、しばらくすると元の版に戻っている
    • 更新したら画面が真っ白になった
    • プラグインの画面に「お使いの環境では動きません」と出る
    • 更新の案内が何か月も消えない

    確かめ方(3分)

    管理画面の左メニューから ツール → サイトヘルス を開き、上にある 情報 タブに切り替えます。「サーバー」の欄に PHP の版、「データベース」の欄に MySQL または MariaDB の版が書いてあります。

    PHP が 7 で始まる数字なら、もう古い部類です。8 で始まっていれば当面は困りません。データベースのほうは、古いままだと WordPress 本体の新しい版に上がれないことがあります。

    数字の意味が分からなければ、その画面を写真に撮って、契約しているレンタルサーバーの窓口に「この環境で最新の WordPress は動きますか」と聞いてください。それで答えは返ってきます。

    直すときの順番

    PHP の版は、多くのレンタルサーバーで管理画面から自分で切り替えられます。ただし、切り替えたとたんに古いプラグインが動かなくなり、サイトが表示されなくなることがあります。順番を守ってください。

    1. バックアップを取る(戻せる状態を先に作る)
    2. PHP の版を上げる
    3. トップページ・問い合わせフォーム・買い物かごなど、動きのある場所を一通り開いて確認する
    4. おかしければ、すぐ元の版に戻す

    データベースの版は自分では変えられないことが多く、サーバーの引っ越しが必要になる場合があります。ここは業者に相談する場面です。

    放っておくと何が困るか

    更新できない状態は、見つかった穴を塞げない状態と同じ意味です。攻撃は、古い版に残った既知の穴を狙って自動で回ってきます。「うちは小さいサイトだから狙われない」は通用しません。狙っているのは人ではなく機械で、住所録の順に片っ端から試しているだけです。

    更新の案内が長く消えないサイトがあれば、まずサイトヘルスを開いてください。土台の話であれば、更新ボタンを何度押しても状況は変わりません。

  • サイトに貼ったInstagramが、いつの間にか止まっている

    サイトに貼ったInstagramが、いつの間にか止まっている

    自分のサイトを、ふだん使っていないブラウザで開いてみてください。スマートフォンなら、シークレットモードでも構いません。

    Instagramの投稿を並べている場所があれば、そこに出ている一番新しい投稿の日付を見ます。今週の投稿が出ていれば問題ありません。半年前で止まっていたら、その表示はもう動いていません。

    投稿は届いているのに、サイトだけ止まる

    サイトに並んでいるあの写真は、サイトの中に保存されているものではありません。表示のたびにInstagram側へ取りに行き、返ってきたものを並べています。

    この受け渡しの仕組みが、2024年の終わりにInstagram側で一つ終了しました。古い仕組みを使ったままのサイトは、その日を境に何も受け取れなくなっています。こちらは何も触っていません。向こうの都合で止まります。

    止まっても、誰も教えてくれない

    厄介なのは、壊れた見た目にならないことです。

    画面が真っ白になるわけでも、赤いエラーが出るわけでもありません。半年前の写真が、今日も同じように整った形で並んでいるだけです。訪問者から見れば「更新が止まっている店」に見えますが、こちらから見れば、いつもどおりのサイトです。

    そのうえ自分のサイトは、毎日のように見ています。見慣れた写真が並んでいると、脳が「いつもの表示」として通してしまう。だから、ふだん使っていないブラウザで、日付だけを見るのが確実です。

    直すのは、つなぎ直すことです

    作り直しではありません。Instagramとの接続をもう一度結び直せば、たいてい戻ります。

    使っている表示の仕組み(プラグインや埋め込みサービス)の設定画面に、「Instagramと接続」「アカウントを連携」といった項目があります。そこを一度切ってから、つなぎ直します。作業そのものは数分です。

    ただし、古い仕組みが完全に終わっている場合は、新しい方式に対応した仕組みへ入れ替える必要があります。同じ場所に同じように並べ直すだけなので、ここも作り直しにはなりません。

    IDとパスワードは渡さずに済みます

    この作業でInstagramのログインが必要になりますが、アカウントのIDとパスワードを制作者に預ける必要はありません。

    接続の操作は、ご自身の画面で行えます。制作者側は「この画面のこのボタンを押してください」という手順を用意できるので、そう頼んでください。SNSのアカウントは事業の資産です。一度渡した情報は、渡した相手の環境に残り続けます。

    止まるのはInstagramだけではない

    同じことが、外から借りているすべての部品で起こります。

    地図、予約カレンダー、口コミの表示、動画、チャット窓口。どれもサイトの中身ではなく、よその会社から毎回借りているものです。貸している側が方針を変えれば、こちらの都合とは無関係に止まります。

    だから、季節が変わるくらいの間隔で一度、サイトを上から下まで開いて、外から借りている部分だけを見てください。地図は出ているか。予約の画面は進むか。SNSの日付は今週か。

    本文や写真は、放っておいても勝手に消えません。消えるのは、いつも借りものの部分です。

  • ある日サイトが消える。攻撃ではなく、契約の期限切れで

    ある日サイトが消える。攻撃ではなく、契約の期限切れで

    サイトが突然見られなくなる原因で最も多いのは、攻撃ではありません。契約の期限切れです。しかも本人はたいてい、止まってから気づきます。

    ドメインとサーバーは、別々の契約です

    この2つを1つだと思っている方がとても多いのですが、別物です。

    • ドメイン=住所。「〇〇.com」そのもの
    • サーバー=土地と建物。サイトの中身が置いてある場所

    契約先が違うことも珍しくありません。ドメインはA社、サーバーはB社、という状態です。当然、更新の期限も別々に来ます。片方だけ払っていても、もう片方が切れればサイトは止まります。

    そしてドメインが止まると、そのドメインのメールも止まります。info@〇〇.com のようなアドレスを使っている場合、サイトが見られなくなるだけでなく、お客様からのメールが届かなくなります。こちらのほうが痛い、という商売は多いはずです。

    「自動更新にしてあるから大丈夫」が通じないとき

    自動更新は、支払いが通ることが前提です。登録したクレジットカードが期限切れになっていれば、自動更新は失敗します。カードを作り替えたとき、あるいは事業用のカードを変えたときに、ドメインとサーバーの登録まで直した記憶がありますか。

    更新のたびに引き落とされる金額は数千円です。通帳やカード明細で気づくには小さすぎる額で、止まって初めて分かります。

    本当の落とし穴は、通知の宛先です

    サーバー会社もドメイン会社も、期限の前にメールで知らせてきます。ではなぜ気づけないのか。その通知が、あなた宛てに届いていないからです。

    よくあるのはこの3つです。

    • サイトを作った制作会社が代理で契約しており、通知は制作会社に届いている(そしてその会社との付き合いは、もう切れている)
    • 契約時に登録したのが、退職した担当者のアドレス
    • 登録したのが普段見ていないアドレスで、通知が何年も未読のまま溜まっている

    3つとも「誰も悪意なく起きる」のが厄介なところです。契約した当時は正しい設定でした。時間が経って、宛先の人だけが変わったのです。

    今日できる確認は3つ

    15分あれば終わります。

    1. 契約先を1枚に書き出す。ドメインをどこで取っているか、サーバーをどこで借りているか。会社名と、管理画面のログイン先を紙かメモに書きます。分からなければ、それ自体が最大の問題です。過去のメールを「更新」「請求」で検索すると会社名が出てきます。

    2. 期限日と自動更新の状態を見る。それぞれの管理画面にログインし、次の更新日がいつか、自動更新がオンになっているか、登録カードの有効期限が切れていないかを確認します。ここを見れば3分で分かります。

    3. 通知の宛先を、いま読んでいるアドレスに直す。これが一番効きます。管理画面の登録メールアドレスが、あなたが毎日開くアドレスになっているか。なっていなければ、その場で変更してください。

    もし切らしてしまったら

    すぐ諦める必要はありません。期限を過ぎてもしばらくは元に戻せる仕組みが用意されているのが普通です。ただし猶予の長さも、その間に払う金額も、会社によって違います。共通して言えるのは時間が経つほど不利になることだけです。

    特にドメインは、猶予期間を完全に過ぎると解放され、第三者が取得できる状態になります。長く使ってきた住所ほど、失ったときに戻せません。気づいた時点で、後回しにせず契約先に連絡してください。

    まとめ

    セキュリティ対策も大事ですが、その前に土台の話です。サイトは、更新料を払い続けているあいだだけ存在します。守るべきは複雑な設定ではなく、期限のお知らせが、ちゃんとあなたに届く状態です。

    今日、管理画面の登録アドレスだけでも見直してみてください。

  • 問い合わせが来ないのではなく、届いていないのかもしれない

    問い合わせが来ないのではなく、届いていないのかもしれない

    サイトを作ってから、問い合わせが一度も来ていない。よくある話です。ただ、来ていないのか、届いていないのかは別の話です。フォームの見た目はふつうに動いていて、送信後に「ありがとうございました」まで出るのに、その先のメールだけが消えていることがあります。送った側は届いたつもりでいるので、誰も気づきません。

    まず1分で確かめる

    自分のサイトのお問い合わせフォームを開いて、自分で送ってみてください。名前も内容も適当で構いません。ふだん見ているメールソフトに、数分以内に届くかどうかを見ます。

    • 届いた — 少なくとも今日は通っています。ただし後述のとおり、通っていたものが途中から止まることがあります
    • 届かない — 迷惑メールフォルダを必ず見てください。ここに入っている例が一番多いです
    • 送信者への自動返信は届くのに、自分宛の通知だけ来ない — 宛先の設定か、受信側の判定のどちらかです

    なぜ消えるのか

    フォームからのメールは、送信者の名前で送られているように見えて、実際にはサイトのサーバーが送っています。受信側から見ると「本人ではない場所から、本人の名前で届いたメール」になります。この形は、なりすましを見分ける仕組みに引っかかりやすいものです。

    厄介なのは、受信側の判定が年々厳しくなっている点です。作った当時は届いていたものが、サイトを何も触っていないのに、ある時期から迷惑メール行きに変わります。壊れた瞬間がないので、原因を探す手がかりも残りません。

    もうひとつ多いのが、転送です。サイトの宛先を、ふだん使っている別のアドレスへ自動転送している場合、その途中で捨てられていることがあります。転送は送り主をさらに分かりにくくするので、判定はより厳しくなります。

    今日からできること

    月に一度、自分のフォームから自分宛に送る。これだけで、止まっていることに数週間以内に気づけます。手帳でも携帯の繰り返し予定でも構いません。点検の日を決めておくのが確実です。

    そのうえで、直すときは制作した相手にこう伝えると話が早く進みます。

    • フォームの送信元アドレスを、サイトのドメインのアドレスにしてほしい
    • 問い合わせた人のアドレスは、返信先として入れてほしい
    • 受信は転送せず、そのアドレスで直接受け取れるようにしたい

    言葉の意味が分からなくても差し支えありません。この3つが揃っているかどうかが、届き続けるかどうかの分かれ目です。

    取りこぼしは数えられない

    広告費をかけても、記事を増やしても、最後の一歩でメールが消えていれば全部が無駄になります。しかも失った件数は記録に残らないので、損失は見えません。まずは1通、自分で送るところからです。

  • ブランドの色をリンクに使うと、読めない人が出る

    ブランドの色をリンクに使うと、読めない人が出る

    自分のサイトを開いて、なんとなく読みにくいと感じたことはないでしょうか。原因は文字の小ささではなく、色の薄さであることが多いです。

    読みやすさには測れる基準がある

    文字の色と背景の色の差は、数字で表せます。コントラスト比と呼ばれ、白い背景に黒い文字なら21倍、薄い灰色なら2倍というように出ます。

    世界的に使われている目安は次の2つです。

    • ふつうの大きさの文字 — 4.5倍以上
    • 大きい文字(およそ24px以上、太字なら18.5px以上) — 3倍以上

    同じ色でも、大きい文字なら足りて、小さい文字だと足りないということが起きます。「この色は使える/使えない」ではなく、「この色をこの大きさで使えるか」という判断になります。

    落ちるのは本文ではなく、ブランドの色

    先日、あるサイトの配色を1組ずつ測りました。結果ははっきり分かれました。

    本文の灰色は背景との差が6.4倍で、余裕で足りていました。背景に薄い色を敷いた場所も、白抜きの見出しも通りました。

    足りなかったのは、そのサイトのブランドカラーです。緑を白い背景に置くと3.4倍。見出しとして大きく使う分には足りますが、本文の中に16pxのリンクとして置くと足りません。

    そして多くのサイトで、リンクの色はブランドカラーに設定されています。色を決めた時点では見出しやボタンを見ているので、そこでは何も問題がありません。あとから本文にリンクを置いたとき、静かに基準を割ります。

    もう1つ落ちたのが、入力欄にうっすら出ている案内文です。「お名前」「メールアドレス」と薄い灰色で書かれている、あれです。ここは1.7倍しかありませんでした。薄く見せることが目的のデザインなので、そもそも構造的に落ちやすい場所です。

    自分のサイトで確かめる

    道具なしでできる方法から。スマートフォンの画面の明るさをいちばん暗くして、自分のサイトを開いてください。読めない場所が、そのまま薄すぎる場所です。屋外で見るのも同じ効果があります。

    正確に知りたい場合は、色の番号(#5B9956 のような6桁の文字列)を制作者に聞いて、無料のコントラストチェッカーに文字色と背景色を入れます。ブラウザで動くものがいくつもあり、比が数字で出ます。

    見るべき場所は4つです。

    • 本文の中のリンク
    • 注釈や補足の、小さくて薄い文字
    • 入力欄の薄い案内文
    • 写真の上に置いた白い文字

    足りなかったときにどうするか

    ブランドカラーそのものを変える必要はありません。文字用にもう1段濃い色を別に用意して、本文のリンクだけそちらに切り替えます。見出しやボタンは元の色のまま残せるので、見た目の印象はほとんど変わりません。

    リンクに下線を付けるのも有効ですが、意味が違います。下線が助けるのは「どこがリンクか分かる」ほうで、薄くて読みにくいこと自体は直りません。両方やるのが望ましいです。

    入力欄の案内文は、薄いままでも致命的ではありません。ただし、そこにしか説明が書かれていない場合は問題です。入力を始めると案内文は消えるので、消えたら何を書く欄か分からなくなります。欄の外に見出しを付けておけば解決します。

    まとめ

    読みにくさは感想ではなく、測れる数字です。

    そして落ちるのは、たいてい本文ではなくブランドカラーを小さく使った場所です。まず本文の中のリンクを見てください。