サイトが突然見られなくなる原因で最も多いのは、攻撃ではありません。契約の期限切れです。しかも本人はたいてい、止まってから気づきます。
ドメインとサーバーは、別々の契約です
この2つを1つだと思っている方がとても多いのですが、別物です。
- ドメイン=住所。「〇〇.com」そのもの
- サーバー=土地と建物。サイトの中身が置いてある場所
契約先が違うことも珍しくありません。ドメインはA社、サーバーはB社、という状態です。当然、更新の期限も別々に来ます。片方だけ払っていても、もう片方が切れればサイトは止まります。
そしてドメインが止まると、そのドメインのメールも止まります。info@〇〇.com のようなアドレスを使っている場合、サイトが見られなくなるだけでなく、お客様からのメールが届かなくなります。こちらのほうが痛い、という商売は多いはずです。
「自動更新にしてあるから大丈夫」が通じないとき
自動更新は、支払いが通ることが前提です。登録したクレジットカードが期限切れになっていれば、自動更新は失敗します。カードを作り替えたとき、あるいは事業用のカードを変えたときに、ドメインとサーバーの登録まで直した記憶がありますか。
更新のたびに引き落とされる金額は数千円です。通帳やカード明細で気づくには小さすぎる額で、止まって初めて分かります。
本当の落とし穴は、通知の宛先です
サーバー会社もドメイン会社も、期限の前にメールで知らせてきます。ではなぜ気づけないのか。その通知が、あなた宛てに届いていないからです。
よくあるのはこの3つです。
- サイトを作った制作会社が代理で契約しており、通知は制作会社に届いている(そしてその会社との付き合いは、もう切れている)
- 契約時に登録したのが、退職した担当者のアドレス
- 登録したのが普段見ていないアドレスで、通知が何年も未読のまま溜まっている
3つとも「誰も悪意なく起きる」のが厄介なところです。契約した当時は正しい設定でした。時間が経って、宛先の人だけが変わったのです。
今日できる確認は3つ
15分あれば終わります。
1. 契約先を1枚に書き出す。ドメインをどこで取っているか、サーバーをどこで借りているか。会社名と、管理画面のログイン先を紙かメモに書きます。分からなければ、それ自体が最大の問題です。過去のメールを「更新」「請求」で検索すると会社名が出てきます。
2. 期限日と自動更新の状態を見る。それぞれの管理画面にログインし、次の更新日がいつか、自動更新がオンになっているか、登録カードの有効期限が切れていないかを確認します。ここを見れば3分で分かります。
3. 通知の宛先を、いま読んでいるアドレスに直す。これが一番効きます。管理画面の登録メールアドレスが、あなたが毎日開くアドレスになっているか。なっていなければ、その場で変更してください。
もし切らしてしまったら
すぐ諦める必要はありません。期限を過ぎてもしばらくは元に戻せる仕組みが用意されているのが普通です。ただし猶予の長さも、その間に払う金額も、会社によって違います。共通して言えるのは時間が経つほど不利になることだけです。
特にドメインは、猶予期間を完全に過ぎると解放され、第三者が取得できる状態になります。長く使ってきた住所ほど、失ったときに戻せません。気づいた時点で、後回しにせず契約先に連絡してください。
まとめ
セキュリティ対策も大事ですが、その前に土台の話です。サイトは、更新料を払い続けているあいだだけ存在します。守るべきは複雑な設定ではなく、期限のお知らせが、ちゃんとあなたに届く状態です。
今日、管理画面の登録アドレスだけでも見直してみてください。

