問い合わせが来ないのではなく、届いていないのかもしれない

問い合わせが来ないのではなく、届いていないのかもしれない

サイトを作ってから、問い合わせが一度も来ていない。よくある話です。ただ、来ていないのか、届いていないのかは別の話です。フォームの見た目はふつうに動いていて、送信後に「ありがとうございました」まで出るのに、その先のメールだけが消えていることがあります。送った側は届いたつもりでいるので、誰も気づきません。

まず1分で確かめる

自分のサイトのお問い合わせフォームを開いて、自分で送ってみてください。名前も内容も適当で構いません。ふだん見ているメールソフトに、数分以内に届くかどうかを見ます。

  • 届いた — 少なくとも今日は通っています。ただし後述のとおり、通っていたものが途中から止まることがあります
  • 届かない — 迷惑メールフォルダを必ず見てください。ここに入っている例が一番多いです
  • 送信者への自動返信は届くのに、自分宛の通知だけ来ない — 宛先の設定か、受信側の判定のどちらかです

なぜ消えるのか

フォームからのメールは、送信者の名前で送られているように見えて、実際にはサイトのサーバーが送っています。受信側から見ると「本人ではない場所から、本人の名前で届いたメール」になります。この形は、なりすましを見分ける仕組みに引っかかりやすいものです。

厄介なのは、受信側の判定が年々厳しくなっている点です。作った当時は届いていたものが、サイトを何も触っていないのに、ある時期から迷惑メール行きに変わります。壊れた瞬間がないので、原因を探す手がかりも残りません。

もうひとつ多いのが、転送です。サイトの宛先を、ふだん使っている別のアドレスへ自動転送している場合、その途中で捨てられていることがあります。転送は送り主をさらに分かりにくくするので、判定はより厳しくなります。

今日からできること

月に一度、自分のフォームから自分宛に送る。これだけで、止まっていることに数週間以内に気づけます。手帳でも携帯の繰り返し予定でも構いません。点検の日を決めておくのが確実です。

そのうえで、直すときは制作した相手にこう伝えると話が早く進みます。

  • フォームの送信元アドレスを、サイトのドメインのアドレスにしてほしい
  • 問い合わせた人のアドレスは、返信先として入れてほしい
  • 受信は転送せず、そのアドレスで直接受け取れるようにしたい

言葉の意味が分からなくても差し支えありません。この3つが揃っているかどうかが、届き続けるかどうかの分かれ目です。

取りこぼしは数えられない

広告費をかけても、記事を増やしても、最後の一歩でメールが消えていれば全部が無駄になります。しかも失った件数は記録に残らないので、損失は見えません。まずは1通、自分で送るところからです。

赤尾 惟行

赤尾 惟行 (Koreyuki Akao)

Webエンジニア / Webコーダー

長野在住。元デザイン事務所Web担当。デザイナーさんの「ちょっと困った」を一緒に解決するWordPress制作者です。

Webエンジニア ◀︎ フリーランス ◀︎ デザイン会社 ◀︎ デイトラ ◀︎ 介護福祉士 ◀︎ 某焼肉チェーン店長

趣味:英語・音楽・コーディング