問い合わせボタンが、ページの一番下にしかありませんか

問い合わせボタンが、ページの一番下にしかありませんか

ホームページの「お問い合わせ」ボタンが、ページのいちばん下にしか置かれていない。よく見かける形です。

最後まで読んでから頼む人には、それで困りません。困るのは、途中で「ここに頼もう」と決めた人です。ボタンを探して下までスクロールするか、上に戻ってメニューを開くか。迷っているうちに、別の用事で画面を閉じてしまいます。

今日は、ボタンをどこに置くかの話です。文字を直す話でも、デザインを作り直す話でもありません。

読む人は、上から順に最後まで読まない

ホームページを開いた人が「頼もう」と決める瞬間は、人によってばらばらです。

  • 開いてすぐ決める人——知り合いに紹介されて来た人、2回目に来た人、場所や連絡先だけ知りたい人
  • 途中で決める人——メニューやサービスの説明を読んで「これだ」と思った人
  • 最後まで読んで決める人——比べながら慎重に読む人

ボタンが一番下にしかないと、この3人のうち2人を待たせることになります。

置き場所は3つ

1. 開いてすぐ見える範囲

スクロールせずに見える、ページの一番上の範囲です。ここに1つ置く理由は3つあります。

  • 開いた瞬間に決めた人を、そのまま通せる
  • 2回目に来た人が、探さずに済む
  • 読み進める人が「最後はここを押せばいい」と分かったまま読める

3つ目が見落とされがちです。行き先が見えていると、人は安心して先を読みます。販売用のページの作り方では、一番上にボタンを置くのはほぼ定番の型になっています。

2. 読み終わるところ

いまある一番下のボタンは、そのまま残してください。最後まで読んだ人が、次にやることを探さずに済む場所です。

サービスの説明がいくつかに分かれているなら、それぞれの説明のすぐ下にも置けます。「このメニューを頼みたい」と思った場所のすぐそばに入口がある形です。

3. スマホで、どこにいても届く場所

スマホで下のほうまで読んでいると、ページの上にあるメニューは見えなくなります。画面の上の帯(ヘッダー)を、スクロールしても消えずに付いてくる形にすると、その帯に置いたボタンはいつでも押せます。

ここは作った人に頼む部分です。「スクロールしても上の帯が付いてくるようにできますか」と聞けば伝わります。

増やすときの注意

行き先は1つに揃えてください。ボタンによって、あるものは電話、あるものはフォーム、あるものは会社案内——と行き先がばらばらだと、押す人が迷います。どのボタンを押しても同じ入口に着くのがいちばん分かりやすいです。

置きすぎないでください。段落ごとにボタンが並ぶと、押し売りのように見えます。目安は、話の区切りごとに1つです。

自分のサイトでは、こう置いています

当サイトのトップページは、次の3か所から、ページの最後にある同じフォームへ通しています。

  • スクロールしても上に付いてくる帯に「お問い合わせ」
  • 開いてすぐ見える範囲に「URLを送って無料点検」
  • 困りごとの種類ごとの説明の下に「この用件で相談する」

正直に書きます。この置き方で問い合わせが増えたかどうかは、まだ言えません。見に来る人がまだ少なく、比べられるだけの数字がないからです。数字が出てきたら、そのまま書きます。

同じ理由で、あなたのサイトでも、置き場所を直せば問い合わせが増えるとは言い切れません。そもそも見に来る人が1日に数人なら、先に手を打つべきは「見つけてもらう側」です。それでも今日これを勧めるのは、費用がかからず、うまくいかなければ元に戻せるからです。

今日やること

自分のホームページを、スマホで開いてください。そして次の3つを確かめます。

  1. 開いてすぐ、スクロールせずにボタンが見えるか
  2. 一番下まで読んだところに、ボタンがあるか
  3. 途中の「頼みたい」と思いそうな場所から、ボタンまで何回スクロールするか

1つでも「ない」「遠い」があれば、直す候補です。自分で直せない場合は、作った人にこう送ってください。

お世話になっております。ホームページの問い合わせボタンの置き場所について、ご相談です。
いまはページの一番下にしかないため、次の場所にも同じボタンを置きたいと考えています。
・トップページを開いてすぐ見える範囲
・各サービスの説明の下
・スマホでスクロールしても上に付いてくる帯
行き先はすべて、いまのお問い合わせと同じ場所で構いません。対応できる範囲と、かかる時間の目安を教えていただけますと助かります。

ボタンは、来てくれた人が「頼もう」と決めた瞬間に、手の届くところにあってはじめて役に立ちます。

赤尾 惟行

赤尾 惟行 (Koreyuki Akao)

長野市 / ホームページの保守と修理

作った人でなくても、引き継ぎます。これまでに長野のお店・会社のサイトを20件。まず無料で見て、何が起きているかと、次にすることをお伝えします。

返事は翌営業日までにメールで。電話はしていません。