お金をかけずに、今日のうちに終わる作業がひとつあります。あなたのお店の名前・住所・電話番号を、載っている場所すべてで同じ書き方に揃えることです。
地味です。やっても翌日に何かが変わるわけでもありません。それでも先にやっておく価値があります。理由は下に書きます。
まず、自分の店名で検索してみてください
お店の名前で検索すると、自分のホームページ以外にもいくつか出てくるはずです。
- Googleの地図(Googleビジネスプロフィール)
- 食べログ、ホットペッパー、エキテンなどの掲載サイト
- 商工会や組合の会員名簿
- InstagramやFacebookのプロフィール
- 昔の取材記事、地域の情報サイト
これを1つずつ開いて、店名・住所・電話番号がどう書かれているかを見比べてください。たいてい、どこかが揃っていません。
よくあるズレ方
- 「株式会社」の位置 — 前に付いているところと、後ろに付いているところがある
- ビル名と階数 — 住所がビル名まで書いてあるところと、番地で止まっているところがある
- ハイフンの有無 — 電話番号が
026-000-0000だったり0260000000だったり - 丁目・番地の書き方 — 「1-2-3」と「一丁目2番3号」が混ざっている
- 古い情報がそのまま — 移転前の住所、変更前の電話番号、旧店名が残っている
1つ1つは、人間が読めば同じ店だと分かります。ただ、読んでいるのは人間だけではありません。
なぜ揃えるのか
Googleは、ネット上のあちこちに載っているお店の情報を突き合わせて「これは同じ店だ」と判断しています。書き方がバラバラだと、その突き合わせがしにくくなります。
ここは正直に書きます。「揃えれば地図で上位に出る」とGoogleが公表しているわけではありません。順位の決まり方は公開されていないので、そう断言する記事は信用しないでください。
ただ、Googleは案内の中で情報が正確で最新であることを繰り返し求めています。そして、揃っていないことで確実に起きる損があります。
- 古い電話番号にかけたお客さんが、繋がらずにあきらめる
- 古い住所を見たお客さんが、別の場所に着いてしまう
- 掲載サイトごとに情報が違うと、見た人が不安になる
順位の話を抜きにしても、直す理由はここで足ります。
正を1つ決める
揃えるには、基準になる書き方を1つ決めます。Googleビジネスプロフィールの表記を正にするのが分かりやすいです。地図に出るのはここの情報なので、いちばん人目に触れます。
そのうえで、店名は実際の看板どおりに書きます。
⚠️ 店名に地名やサービス名を足さない
ここだけは注意してください。「〇〇美容室」を「長野市 カット上手な〇〇美容室」のように、検索されそうな言葉を足して登録するのはGoogleのルール違反です。
上位に出やすくなると聞いてやってしまう人がいますが、通報や自動検出で修正されますし、繰り返すとプロフィール自体が使えなくなることもあります。店名の欄は、実際に使っている名前だけを書く場所です。
サービスの内容や地域は、店名ではなく説明文や投稿、ホームページ側に書きます。
自分で直せるところから直す
掲載先は、自分で直せるものと、直せないものに分かれます。
自分で直せるのは、Googleビジネスプロフィール、自分のホームページ、SNSのプロフィール、自分で登録した掲載サイトです。ログインして書き換えるだけで終わります。
ホームページ側は、トップページの隅や「会社概要」「店舗情報」「アクセス」のページ、それとお問い合わせページに書いてあることが多いです。1か所直して満足せず、全部のページを見てください。フッター(どのページにも出る一番下の帯)に古い電話番号が残っている、はよくあります。
直せないところには、こう頼む
他の人が管理している掲載サイトや名簿は、こちらでは書き換えられません。問い合わせ窓口からこう送ってください。
お世話になっております。貴サイトに掲載いただいている当店の情報について、表記の修正をお願いできますでしょうか。
【現在の掲載】店名/住所/電話番号
【正しい表記】店名/住所/電話番号
お手数をおかけしますが、ご対応いただけますと幸いです。
返事が来ないところもあります。全部を完璧に揃えるのは無理だと最初から思っておいてください。お客さんの目に触れる順に、上から片付けるだけで十分です。
やることの整理
- 自分の店名で検索して、出てきた掲載先を書き出す
- Googleビジネスプロフィールの表記を正に決める(店名は看板どおり)
- 自分で直せるところを直す。ホームページはフッターまで見る
- 直せないところには修正を依頼する
- 書き出した一覧を残しておく。移転や電話番号の変更があったとき、これが手順書になる
5番目が、実はいちばん効きます。次に情報が変わったとき、どこを直せばいいかが分かっている状態——それを作るのが今日の作業です。

