ホームページは動いている。困っていることもない。それなら、今日は別のことを確かめてください。あなたのホームページの「鍵」は、あなたの手元にありますか。
鍵は3つあります。この3つが揃っていないと、いざというときに何もできません。壊れたときではなく、動いているうちに確かめる話です。
鍵は3つある
1. ドメインの鍵
ドメインは、住所にあたる文字列です(example.co.jp のような)。お名前.comやムームードメイン、エックスサーバーなどの登録業者と契約していて、そこにログインする権利が「ドメインの鍵」です。
この鍵がないと、ホームページを別の会社に移せません。住所を持っていかれた状態になります。
2. サーバーの鍵
サーバーは、ホームページの中身を置いてある場所です。エックスサーバー、ロリポップ、さくらのレンタルサーバーなどの管理画面にログインする権利が「サーバーの鍵」です。
この鍵がないと、バックアップを取り出せません。中身を持ち出せない状態になります。
3. ホームページ本体の鍵
WordPressで作られているなら、管理画面にログインする権利、それも「管理者」の権限を持ったアカウントが必要です。「編集者」や「投稿者」では、プラグインの追加や設定の変更ができません。
この鍵がないと、文章や写真すら自由に直せません。
1つでも欠けると、何ができなくなるか
3つのうち1つでも欠けていると、次のことが自力ではできなくなります。
- 別の会社に頼み直す — 引き継ぎ先に渡すものがない
- ホームページを閉じる — やめるにも権利がいる
- 契約の更新を自分で確かめる — 期限切れに気づけない
- 中身を取り出す — 10年ぶんの記事や写真が取り戻せない
作ってもらったときは、この3つを制作した側が代わりに取得することがあります。それ自体は珍しくありませんし、悪いことでもありません。問題は、その状態のまま何年も経ち、連絡がつかなくなったときです。
確かめ方
やることは、外から何かを調べることではありません。自分の手元を見るだけです。
- ドメイン登録業者のIDとパスワードが、手元にあるか。ログインできるか
- サーバー会社の管理画面に、ログインできるか
- ホームページの管理画面にログインして、自分のアカウントが「管理者」になっているか
3番目は、WordPressなら管理画面の「ユーザー」を開けば、自分の名前の横に権限が出ています。
また、ドメインとサーバーの契約が誰の名義で、料金が誰の口座から落ちているかも確かめてください。自分が払っているつもりでも、制作した側が立て替えている場合があります。
揃っていなかったら、こう頼む
足りないものがあったら、任せている相手にこう伝えてください。責める話ではなく、預けているものの確認です。
お世話になっております。今後のために、ホームページ関係の情報を一度こちらでも控えておきたいと思っています。お手すきのときで構いませんので、下記を教えていただけますか。
・ドメインの登録業者と、ログイン情報
・サーバー会社と、ログイン情報
・WordPressの管理者アカウント
・それぞれの契約名義と、支払い方法
もし今すぐお渡しが難しいものがあれば、どれが難しいかだけ教えていただければ大丈夫です。
最後の一文を入れておくと、相手も答えやすくなります。渡せない事情(会社のアカウントでまとめて管理している、など)があること自体は普通なので、そのときは「誰に頼めば取り出せるか」を聞いておけば十分です。
受け取ったら、どこに置くか
教えてもらった情報は、メールの中に置きっぱなしにしないでください。何年も経つと、そのメールを探せなくなります。
- パスワード管理アプリに入れる(一番安全で、一番忘れにくい)
- 紙に書いて、通帳や印鑑と同じ場所にしまう
- 共有のクラウドには置かない(退職した人が見られる状態が残ります)
まとめ
ドメイン・サーバー・ホームページ本体。この3つの鍵が手元にあるかを、動いているうちに確かめてください。困ってから探すと、探す相手がもういないことがあります。
確認は自分の手元を見るだけで、10分もかかりません。

