お店のホームページをスマホで開いて、電話番号を押してみてください。そのまま電話がかかる画面に切り替わるでしょうか。
何も起きない。番号を長押ししても選べない。そういうホームページは、思っているより多くあります。
電話で予約や相談を受けているお店にとって、ここはいちばん最後の一歩です。「ここに頼もう」と決めた人が、番号を指で押して、それで何も起きなければ、紙にメモして電話アプリに打ち直してくれる人ばかりではありません。
今日は、電話番号を「押せば電話がかかる」形にしておく話です。デザインを作り直す話ではありません。
電話がかからない形は3つあります
1. 番号が画像になっている
看板やロゴと一緒に、電話番号を画像で作っている形です。見た目はきれいですが、画像の中の文字は押せませんし、長押ししてコピーすることもできません。見る人は、番号を目で読んで、自分で打ち直すしかありません。
2. 番号が文字だけで、押せるようになっていない
番号は文字で書いてあるものの、「押したら電話をかける」という仕掛けが付いていない形です。文字なので長押しでコピーはできますが、そこから電話アプリに貼り付けてくれる人は多くありません。
3. スマホ任せになっている
iPhone など一部の端末は、文字で書かれた電話番号を見つけて、自動で押せるようにしてくれることがあります。そのため「自分のスマホでは押せたから大丈夫」と思いやすいのですが、これは端末の親切であって、サイトが押せる形になっているわけではありません。端末や閲覧アプリによって違いますし、サイト側の設定でこの自動の働きが止められていることもあります。当てにせず、サイトの側で押せる形にしておくのが確実です。
自分のスマホで確かめる
確かめ方は簡単です。自分のホームページをスマホで開いて、電話番号が出てくる場所を全部押してみてください。
- 押したら、電話をかける画面に切り替わるか
- 番号が出てくる場所は、1か所だけではないか(トップ・お店の案内・ページの一番下など)
- 番号のすぐそばに、電話を受けられる時間が書いてあるか
できれば、家族のスマホなど、自分と違う機種でも押してみてください。上の3つ目の「スマホ任せ」は、自分の機種だけで確かめると見落とします。
受けられる時間も、番号の隣に書く
押せば電話がかかるようにしたら、次は時間です。営業時間外や定休日にかかってきた電話は、鳴っても取れません。かけた人は「出なかった」とだけ覚えて、別のお店を探します。
番号の隣に「受付 10:00〜18:00(水曜定休)」のように一行あるだけで、かける人は時間を選べます。お店の案内のページには書いてあっても、電話番号の隣には書いていない、というのはよくある形です。
押された回数は、数えられます
電話番号を押せる形にしておくと、もう1つ良いことがあります。ホームページから電話番号が何回押されたかを、数えられるようになります。
アクセスを数える仕組み(Googleアナリティクスなど)を入れていれば、「電話番号のリンクが押された」ことを1回ずつ記録する設定ができます。どのページの、どのボタンから押されたかも分けて見られます。画像の番号や、押せない文字の番号では、これが数えられません。
ただし、正直に書いておきます。押された回数は、電話がつながった回数ではありません。押したあとでやめた人も入りますし、パソコンで押された分も入ります。数字は「ホームページがどれくらい電話のきっかけになっているか」の目安として見て、実際の予約の数とは、お店の体感と見比べるのがよいと思います。
自分のサイトについて
先に書いておくと、当サイトは電話での受付をしておらず、問い合わせはフォーム1本にしています。そのため、この記事には「直したら電話が何件増えた」という自分の数字はありません。
同じ理由で、あなたのサイトでも、押せる形に直せば電話が増えるとは言い切れません。それでも今日これを勧めるのは、電話で予約を受けているお店にとっては、来てくれた人を最後の一歩で落とさないための直しで、費用も時間も小さいからです。
今日やること
自分のホームページをスマホで開いて、電話番号を全部押してみてください。1か所でも「押しても何も起きない」があれば、直す候補です。
自分で直せない場合は、作った人にこう送ってください。
お世話になっております。ホームページの電話番号について、ご相談です。
スマホで番号を押したときに、そのまま電話がかかるようにしたいと考えています。
・電話番号が出てくる場所を、すべて押せる形にしていただけますか
・番号が画像になっている箇所は、文字にしていただけますか
・番号のすぐ隣に、受付時間を書き添えたいです
・できれば、番号が押された回数をアクセス解析で数えられるようにしたいです
対応できる範囲と、かかる時間の目安を教えていただけますと助かります。
電話番号は、書いてあるだけでは足りません。「かけよう」と決めた人の指が届いたところで、そのまま電話がかかって、はじめて役に立ちます。

