WordPressの管理画面に出る「新しいバージョンが利用できます」。押せば最新になります。ただし、押してはいけない場合があります。
何が起きるのか
WordPressを動かすには、サーバー側にも条件があります。PHPというプログラムの版と、データベースの版です。この2つは、本体の大きな更新のたびに必要な水準が上がることがあります。
条件を満たさないサーバーで本体だけ上げると、見た目が崩れる程度では済みません。データベースにつながらなくなり、サイト全体が開かなくなることがあります。
やっかいなのは、管理画面の更新案内がその条件を必ず見ているとは限らないことです。条件を満たしていないのに「最新版が利用できます」と表示されているサイトを、先日の点検で続けて2件見ました。別々の制作者、別々のサーバーです。
押す前の確認(3分)
管理画面から、ツール → サイトヘルス と進みます。
- 「状態」タブ — 推奨より古いものがあると、ここに警告が出ます
- 「情報」タブ — 「サーバー」を開くとPHPの版、「データベース」を開くとデータベースの種類と版が分かります
「状態」タブに何も出ていなければ、まず問題ありません。警告が出ていたら、その内容を控えてください。
古かったらどうするか
自分では上げられないことがほとんどです。PHPはサーバーの管理画面から選べることが多いのですが、データベースは契約プランそのものに紐づいていて、乗り換えや引っ越しが必要になる場合があります。制作者かサーバー会社に相談する話になります。
ただし、急ぐ必要はありません。ひとつ前の系統でも、安全のための修正は配られ続けます。実際、先の2件はどちらも本体の最新版には上げられませんでしたが、今の版に対する修正は自動で当たっていました。
危ないのは「古い版のままでいること」より、「条件を満たさないまま上げて、サイトが開かなくなること」のほうです。
順番を決めておく
更新の前にバックアップを取ってください。戻せる状態を作ってから押す、という順番です。
プラグインの自動更新は有効にしておいて構いません。問題になりやすいのは本体の大きな更新のほうです。
まとめ
更新すること自体は正しい作業です。順番があるだけです。
バックアップを取る、サイトヘルスで条件を見る、それから押す。この3つを決めておけば、更新でサイトが止まることはほとんど防げます。

